「とりあえずやってみて」とか「まずは自分で考えて」が、今の若者に響かない理由。

わたしはアルバイト時代、「とりあえずやってみて」「まずは自分で考えて」と言われるのが大嫌いだった。

とりあえずやっても、わからないことがたくさん出てきて途方に暮れるし、自分で考えたところで、それでいいかだれかにお墨付きをもらわないと行動に移しづらい。

どうすればいいのか知ってるんだから、教えてくれればいいじゃん。

とりあえずやってもどうせ失敗してやり直しだし、自分で考えてやっても上の人にいろいろなおされて結局相手の希望通りにさせられるなら、最初から教えてよ。

そう思う。

でもこの思考回路は、「最近の若者はすぐ答えを知りたがる」と、上の世代の人たちからはすこぶる評判が悪い。

「自分でやろうとせず他人に甘え、楽をしようとしている」と受け取られるからだ。

でも、「とりあえずやってみて」が若者に響かないのには、相応の理由があるんだよなぁ。

「無駄なく最短ルートで成長したい」若者たち
「世代論」についての本を読むと、どの本でも必ずといっていいほど、「若者はすぐに答えを知りたがる」と書かれている。

コスパ・効率重視で試行錯誤を嫌い、なんでもかんでも他人に聞いて解決してもらおうとする。それが、「若者」。

FromAやタウンワークの編集長を歴任した平賀氏も、若者論としてこのように書いている。